泣けない大人の君の名は感想。なぜ大ヒットな評価なのか考察してみました。
新海誠監督の、「君の名は」が記録的な大ヒットになりました。
新海誠監督の作品はずっと前から追いかけていたので、今回も観に行こうと思っていて・・・。でも、ちょっとタイミングを外してまだ見に行っていなかったら、思った以上にヒットしていって・・・・。
もおおおおなんかもやもやするうううううう
私が出遅れたみたいじゃないですか!いや、出遅れたのですが。・・・もう・・・・・なんか色々むしゃくしゃしたので・・・・・見に行くのやめよっかな~~と思っていました。
でも、別の映画を見に行った時に流れた「君の名は」の予告を見て・・・・
これは行かなければならないと思いました。
RADWINPSの曲で彩られた予告、最後のセリフ「それはまるで夢の景色のように、ただひたすらに美しい眺めだった。」にやられました。
以下、ネタバレありの・・・ちょっと大人な?が、切ない感想です!!
目次です
観に行った感想を語ります。注)ネタバレあり
新海誠監督の私のイメージは、「ハッピーエンドで終わらない」結末を描く、ということです。
「君の名は」と同じく、ほんの少しのすれ違い、切ない物語をガラスのように美しい繊細な描写で描いています。そして、いつもは、すれ違ったまま、ふとした瞬間思い出す、忘れられない君の存在を感じながら、今日も日常は続く・・・・
みたいな終わり方が多かったかなって思います。
でも今回は、いつものその展開じゃなくて、最後、再び出会う、というところまでが描かれていてすごくきれいな終わり方だったなって思います。個人的には、新海誠監督の今までの作品の中では、一番好きでした。
アニメ友達からは、「やっぱり秒速5センチメートル」というような根強い声も聞かれましたが、私的にはひたすら美しい眺めだ・・・と思いながら、でもしっかりとしたストーリーにも支えられて・・・。
三葉と連絡が取れなくなって、「糸守」を探しに行ったら、糸守は実は過去に消えてしまっていた・・・・。
あの真実を知らされたとき、瀧とともに愕然として、そして鳥肌が立ちました。
出典:楽天 二人を引き裂いた残酷なうつくしさ
もう、美しいです。美しすぎです。
映像だけではなくて、ストーリーまでもひとつひとつ、丁寧により合わせた糸のような流れで・・・・。
秒速5センチメートルもすれ違いの中の美しいストーリーではありますが、うーん、なんでしょう?あんまり心に残らなかったというか・・・。でも、今回の君の名は、美しいだけじゃない、絶望に落ちるような衝撃もありつつ、美しいまま・・・・。
もう一度、あの美しい映像と音と世界を映画館で観たいと思うくらいの物語と、エンディングでした。
それでも私が手放しで絶賛できないのは・・・
今回、「泣いた」という意見がたくさん聞かれました。
私の妹も、号泣したと言っていました。
私はすぐもらい泣きするタイプなので、これは危険!!と思ってしっかりハンカチとかも準備していったのです。
でも・・・・・
泣けませんでした。
個人的にはショックです・・・・・orz
泣きたいわけじゃないのですが、なんで、私は泣けなかったんだろう?と思って・・・・
考えた末にたどり着いたのが、もしかして、私・・・・スレた?と思ったことです。
そこに気付いて、ショックを受けました・・・・
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なぜ、共感出来ないのに大ヒットしたのか、その理由とは・・・・?
私はこの手の物語が本当に好きです。
微妙な距離感、はなれたり、近づいたりの想い。
奥寺先輩がぽつりと言った
「立花くんって私のこと好きだったでしょ。でも今は、他に好きな人がいるんでしょ?」
というような言葉でようやく気付いた想いを、伝えたくて電話をしても、繋がらない―――。
日常の中に突然現れた非日常の中で、どこまでも切ない物語。
本当に好きです。
だから、共感できないなんてことはなかったんです。
でも、それでも切なさに共感出来なかったのは・・・・私は今はもう、好きな人が夫になりました。だから、離れ離れになる切なさとは、遠くなってしまったのかなと思いました。
会うだけですごくどきどきしたこと。
連絡したのに、返事がなくて、ずっとケータイを眺めていたこと――
メールが来たらその文章に、一喜一憂して
すごく嬉しいメールは大事に保存したりして。
そんなことは今はもうなくて、デートに行くにも待ち合わせをする必要もなくて
メールも電話も、業務連絡かってくらいで。
それでも、そんな毎日は楽しいし、不満があるわけではないんです。ただ、遠ざかってしまったんだなあ、と思ったのです。
あと、田舎から出て来た都会は、憧れではなく、私にとっては地獄でした。独特な形の丸っこいビルがあったかと思いますが、あの場所のあたりは、私が仕事に行っていた場所です。
そこに行くために、毎日毎日毎日、朝が来ることにおびえる日々でした。満員電車で、死んだ魚のようにうつろな目をする、スーツを着た人たちがたくさん、たくさん、詰め込まれて、その人たちの間で・・・。
新海誠監督が描いたくらいのあんなに美しい東京を、私は知らないんです。そんなにきれいに見えるくらい、幸せだったらいいのにって思ってしまって。
社会人になっても、1600円もするパンケーキを気軽に食べに行くような贅沢できませんでした。
最後に「君の名は―――」と2人で叫んだことが演出やりすぎだ・・・・
と思ってしまったこと・・・・
もう、何もかも・・・・なんだか、かなしい!!!
あああああああいやあああああ
つまりは、この物語は、私をお客さんとして考えていたわけではなかったのだろうなあということです。
宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」は、あの年代の子供たちに向けて書いていたと言っていました。
だからあの物語に共感できないのと同じに。きっと私は、恋のときめきみたいなのが・・・・なくなって・・・ううううう
だから私は、この物語は好きだし、ずっと追いかけていた新海誠監督が、たくさんの人に知られるようになったこと。
記録的な大ヒットになったことも嬉しい。
でも、そういうわけで、なんだか、もやもやするのです。
もやもやした感想になってしまいました。もやもやで終わらないために主題歌のフルをどうぞ!!
はあ・・・・
色んな意味で切なかったです。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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