豊かで幸せな生活は、細部に宿る
子供が生まれてから、なぜかとても静かな生活だ・・・と思うことが増えました。
おかしいですよね。子供は四六時中泣いているのに、静かだと思うなんて・・・・
でも、子供が泣くからこそ、気付くことがありました。
ギャーーとなきわめいていたけれど、お腹がいっぱいになって、ぐっすり寝ている時間。その間の時間は、泣いていた時間があったぶん、しんと静かに感じるのです。
今まではそれがあたりまえだったから、特別何も思わなかったけれど・・・・
たとえば、昼間にゆっくり散歩に出ること。
私はとても出不精なので、昼間に外に出るなんてことはしませんでした。
でも息子がなにしても泣き止まない時、ベビーカーに乗せて散歩するとすうすう寝ます。だから散歩に出るのですが・・・そうしたら、いつの間にか春が訪れていて、桜が吹雪いていたことに気付いたり。
青空がひろがり、暖かな風が吹く太陽の下で、ゆっくり缶コーヒーでも飲みながら、手帖を開いて、文章を書いたり・・・。
そんな生活は、いままでも、やろうと思ったら出来ることだし、感じることが出来たものでした。
だけど、いつでもできることって、なかなかやらないですよね。
学生時代に京都に住んでいた時、これでいつでも世界遺産の神社に行ける~!と思っていたけれど、いざ住んだらいつでも行けるから、また今度でいっか!となり、全然行かないのです・・・!
それを、息子が泣くから行く・・・
泣くから行かないといけない、いるからこそしなければいけないことなども増えましたが、でもだからこそ、出来ること、気付くことがあり・・・
日々出来ることが増えていく息子を見ても・・・
当たり前のことなど何もないのだなと・・・そんなことに気付ける毎日を、息子が運んできてくれました。
そんな毎日です。