勝手に考察!水樹奈々声優ハンガーゲーム4完結編ネタバレな感想
ハンガーゲーム4完結編を映画館で見てきました。もともとは、水樹奈々さんが日本語吹き替え版として出ているだけだったから見に行った作品で、本当は私は、殺し合いを強要される話は好きじゃないです。
つらすぎて耐えられないので・・・。
でも、思いのほか感情移入することもあったり、主人公がただの少女から変わっていく姿に心を打たれたりして、結局ほぼ全部映画で見てしまいました(3だけ、海外への飛行機の中で見ました)。
完結編についての感想を書いていきます。
以下ネタバレがありますので、ご注意ください!
全作を通して、日本での評判は、あまりよろしくありません・・・・・・。
安っぽいとか盛り上がりに欠けるなどの意見もありましたが、私は面白かったように思います。
でも、スノー大統領との最後の戦いはちょっと残念でした。
でもその残念というのは、面白くなかったからとかじゃなくて。
「私個人が期待した展開じゃなかったから」
だったように思います。
リアル過ぎる英雄の実情
でももしもこんなふうに祭り上げられた英雄がいるのだとしたら、こんな風なのかもしれない。
そう思えるリアルさ、滑稽さ、理不尽さを感じました。
戦場でまわるビデオ
カットニスを英雄として祀りたてながら、あっさりと殺して殉教の英雄にしようとする身勝手さ
スノー大統領に復讐すると言って何も出来ずに戦争終了を迎えること
こういう話を見るつもりのなかった私としては、ただの殺し合いのバトルが見たかったわけじゃないです。
その強いられた残酷な現実の中から這い上がっていく人たちの姿を見たかったのです。事実、はじめはその様子が描かれていました。
カットニスを中心として団結し始める地区たち。
それを支持する13地区。
たった1人だったにもかかわらず、強大過ぎる相手だったにも関わらず、立ち上がり、戦うことを選んだ人たち。
人たちに対する無慈悲な国家から下る様々な罰。
罰を受けながらそれでも戦うのか、下るのか、苦悶する人々。
その様子が丁寧に書かれていて、1、2作目はその様子が見られて熱くなりました。
でも最後はそうじゃなかったです。
スノー大統領を憎むことで身勝手にも思える行動をして沢山の人を死なせて、さらには妹も守れずに、それをゲイルに当り散らしもする。
私はもっとこう、最後はロードオブザリングみたいに、最期の戦いの前に、13地区のコイン首相との折り合いをつけ、最後のバトルへと発展して団結してわああああと向かっていく様が見たかったんだと思います。
1人から、2人、さらにはハンガーゲームで得た味方、ぜいたくな暮らしをしていた中にも、疑問を抱く富裕層の人たち、そして1地区1地区と団結していって、最後は独裁国家を変える。
そんなありきたりだけれども、ラストに向かって一丸となっていくというようなのを期待してしまっていました。
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でも、彼女は、英雄じゃなかった
そう、カットニスは英雄じゃなくて1人の少女だったことを、忘れていたんです。
色んなことに翻弄されて、怒り、嘆き、そして行動する、弓の腕が立ち勇敢な心を持ったただ1人の少女だっただけでした。
私はきっと、パネムの人たちのように、彼女を神かなにか素晴らしいものだと思っていたのかもしれません。
彼女の見てきた苦悩を一緒に見ながらだったのに、彼女をこうであってほしいという人間に仕立ててしまった。
けれども彼女が得た最後の幸せが、ごくごくありきたりだったのと同じように、
彼女は初めから最後まで、ただ妹を守ろうとしただけの、1人の人間でしかなかった。
なのに時流によって偶然英雄となってしまった
1人の少女の苦悩だったのだと思います、
途中で、
あんたほんとうにそうやりたいと思ってやっているの?だったら気持ち悪いよ。
みたいなことを言っていたキャラクターがいましたが(うろ覚え)、あれは誰にも苦悩を打ち明けられなかったカットニスの心を理解した言葉だったと思います。
そうして走った行動が、結果的に色んな人の死を招いてしまったけれど。
それも、彼女が英雄なんかではなく、ただの幼い少女だったからです。
そう思って改めて見ると、もっときっと何か、違うものが見えてくるかもしれないです。
英雄というもの、事実というものが作り上げられる裏側を、残酷なほどリアルに描いた物語。
英雄がほんとうは、ただの人間なのだと、私に教えてくれた物語。
翻弄されるカットニスが、滑稽に見える物語。
そういう意味で劇中に出てきた声真似をする、滑稽な「マネシカケス」という鳥の名前を、カットニスの代名詞としてつけたのではないかと思いました。
マネシカケスの少女。
ハンガーゲーム1についてのネタバレあらすじ記事はこちら
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