地中の星空。出の山公園宮崎県小林市のホタルスポット!時間はいつがいい?

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地上に星空があると言ったら、うそだと思いますか?

でも、それは比喩ではなく、ほんものでした。

ホタルが作り出す幻想的な風景。地上に降り注ぐの星の欠片。ほんものの美しさを観に行きましょう。

宮崎県小林市にある「井の山公園」です。

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ひとけのすくない穴場

たぶん、宮崎にいたころであれば、少ないとは思わなかったでしょう。

しかし、都会の人ごみに慣れてしまったひとからすれば、「出の山公園」はかなりの穴場です。

 

全国名水百選にも選ばれているような綺麗な水がある土地で、有名なホタルの名所なので、人はいることはいますが、まばらで静かでした。

 

駐車場から、ホタルの水辺への入り口↓

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時間は何時がいちばんよく見える?

百戦錬磨??の父上談

20時前後が一番よく見れる。

ピーク時間は15分ほどとかなり短いから早めにいく

とのことで、上の写真のような明る過ぎる時間に到着。

でも、公園の奥の奥まで進んで時間をつぶすのもまた味があってよいです。

池の周りをぐるっと歩いていくと、かつて栄えたのであろうお店たちが、しんとして佇んでいたり、こじんまりとした木造の水族館があったり。なにもかもありふれたものだけれども、素朴でどことなく懐かしい。

 

宮崎にはそういうものが多いです。

こんな世界がみられるなら何時間でも

そして次第に暗くなっていくと、街路に電燈がぽつりぽつりと灯っていくように、ホタルがちらちらと舞い始めました。

池を通り水族館を通り過ぎたところに、謎の塔に囲まれた水辺がありました。

ホタルの数はそれほど多くはありませんでしたが、まるで廃墟探索RPG「FRAGILE」の世界です。

 

廃墟の中を流れる水。水草。ほんのすこしの明かりをともすホタル。

座れる場所もあったので、ゆっくりのんびり眺めていたい方にはおすすめの場所です。

 

しばらく眺めているうちに丁度良い時間になってきたので、一番よく見える地点である「遊歩道」へ。

一番よく見える地点は、ネットでフェンスのように囲まれて保護されている場所です。

すぐにわかります。駐車場の竹林から入って道なりに歩いたところにあります。

 

シーズンが始まったばかりとのことで、まだまだそんなにいないかもしれない。

あとからがっかりするのはいやだから、あまり期待していませんでした。どうせきっと、幼いころ見た風景には敵わない。

 

 

 

なのに。

 

 

みたそこは。

 

 

 

 

 

まるで地上の星空、夏のイルミネーションのようでした。

LEDじゃなかったころ見た、懐かしい穏やかな明かり。

不思議と点滅のタイミングは木ごとにそろっているのです。右側の景色が消えたら、次は左側の景色がともる。

ゆっくりと明滅しながら、浮遊しながら、時々人の髪飾りになったり、ほんものの夜空と同化したり。

 

 

近づいたら舞い上がり、あたりは一面が別世界でした。

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アクセス・詳細

★場所

出の山公園

〒886-0005 宮崎県小林市南西方

高速道路を使って宮崎駅から1時間ほどです。

断然車が良いです。交通の便が悪いです。

 

★期間

「出の山ホタル恋まつり」の期間のみ、遊歩道は解放されます。

だいたい5月後半から6月前半くらいのようです。開催中止の年もあったようなので、一度確認されるのが良いと思います。

⇒情報を見る(小林市HPへ)

 

★時間

いちばんホタルが良く見られる遊歩道開放は19時から21時まで。21時過ぎると閉まって入れなくなります。雨天の場合も解放されていません。

 

★料金

入場料はありませんが、駐車場代がかかります。

1台につき400円です。野球部っぽい好青年たちが、駐車場の整理をしていました。

うん、好き!

 

★ミニ水族館

宮崎県出の山淡水魚展示館

〒886-0005 宮崎県小林市南西方1091

一般—200円(団体150円)
・学生(高校生以下)—100円(団体50円)
※団体はいずれも20名以上の料金です。

出典:http://kankou-kobayashi.jp/

⇒詳細は小林市HPへ

初めてのことはだんだん少なくなっていくけれど

地元である宮崎県を離れ都会に出てきて、しばらくの年月が過ぎました。

日々に忙殺されて、せわしなく生きて。何かに悩んだり、嫉妬したり、辛く思ったり、自分の無力さを嘆いたり。

そんなときに唐突にふるさとの風景を思い出します。

 

そんなふるさとの景色を求めて近場の田舎に彷徨い出るけれど、どこもひとが多くて、喧噪が絶えなくて、空を見上げても星空すら見えませんでした。いいえ、星はたくさんあるのです。

 

 

でも、その星空は、幼いころのわたしが知っているものとは、全く違う景色でした。

ホタルを見に行っても、数えるほどしかいないホタルたちが、震えるように舞うだけでした。

 

もしかしてあの頃見たものは、二度とみられないのではないか。

思い出だからこそあんなに鮮やかで、ため息が出るほど綺麗で、胸が苦しくなるくらいの景色だったのではないか。

 

年を取るにつれて、日の光で網膜が焼かれていくため、幼いころよりも世界は色褪せて見えるそうです。

小さいころは何もかもが始めてで、ちょっとのことで笑って、泣いて、すぐに感動して。

だから美しく見えたのだろうか。それだったら、もうわたしは二度とあの景色を見る事はできないのではないか。

 

 

 

 

大人になるって、なんて残念なことなのだろう。

 

 

 

 

そんなふうに思い始めていたこの頃でしたが、今回出の山公園に行ってみて、やはりまだまだ感動できることはたくさんあるなと安心しました。

大人になっていって、いろんなことを経験して。

経験していくから、初めてのことはだんだん少なくなっていくけれど。それでも、今日も明日も、その瞬間はいつだって初めて。

そんなことを考えたとあるホタル日でした。

 

そして連れまわされてぐったりな愛犬でした。

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