夢じゃなくても人は空を飛べた。空を飛ぶ感覚ってどんなもの?私が空を飛ぶまで⑤【実話日記】

あなたは空を飛びたいと思ったことはありますか?

私は空を飛ぶということは、夢の1つでした。でも、そんなことがまさか叶う日が来るなんて思ってもいませんでした。

少しずつ連載で、私が空を飛ぶまでの実話をお届けいたします!本日は第5話!

目次です

前回までのあらすじ

空を飛びたいという夢を持った高所恐怖症な私。京都のとある大学に合格した私は、入学式の日に、とある1枚のビラを受け取る。

真っ青なそのビラは、ひときわ目立っているし「We Can Fly!」なんて書いている怪しいビラ。でもそこには、本当に空を飛ぶ人たちの姿があった。空を飛ぶサークルに興味を持った私は、とりあえずサークルの説明会へ向かう。そこで出会ったのは美人のお姉さんだった!

お姉さんが説明して下さったお話に共感した私は、「空を飛ぶ体験会」に行くことを決意。そして体験会当日、いかつい車に詰め込まれて連れて行かれ、押し出されたその先にいらっしゃったのがインストラクターさんだった。
前回までの記事はコチラ

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いざ琵琶湖へ

色々とお話を伺い、ハンググライダー(折りたたまれて細長い)を車に積み込み、そうしていざ滋賀県へ!
練習場は琵琶湖のすぐ近くにあるとのこと。
大学入学2週間目にして私はすでに関西2つめの県、滋賀県に突入しました。
関西ほかの県に「滋賀は琵琶湖しかない」等々バカにされてはいますが、滋賀県は関西の他県の水源にもなっているそうで「琵琶湖せき止めるぞ」などという言い争いがされるのだとか。県民性とかそういうネタって好きです。

そんなことを聞きながら道中のドライブでは、いかにもドライブな歌が流れています。
「ASIAN KUNG-FU GENERATION」
「RADWIMPS」
「スピッツ」
「ゆず」
「アニソン」←つぼ!!!!

窓という窓を全開に開け放ち、全員で思い思いに合唱。
なんという大学生っぽさ。

高校生の時には蔑んだ目で見ていた(酷い
人たちの気持ちがその時になってようやくわかりました。

なにこれ楽しい!!!!!

しかし私のテンションは一気に下がったのです。
先輩の至極まともな一言によって。

「ほら、あれが練習する山だよ!いつもあそこから飛んでるんだよ!」

指さす先の山は、確かに山でした。
人がそこから落ちたら確実に死んでしまうだろう高さでした。
遠くから見ても高いと思えるのだから・・・・

そうして楽しそうに空を飛ぶ素晴らしさを語る先輩たち。
他の体験に来ている子たちも楽しそうっすねー!などと言って食いつく始末。
どこが楽しそうなんだ!
死ぬだろ!

私は急に現実を思い知りました。
やっぱり私には無理だ。
だって怖いんだもの。高いところ嫌いなんだもの。

「スピードも出そうと思えば出せるよ!120キロとか!」

もうむりもうむりもうむり
かえるかえるかえるかえるかえる!!!

だんだんと青くなる私をよそに、車は着実にその山に近づいて行きました。

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実際に空を飛ぶ

完全に怖じ気づいた私でしたが、色んな話を聞かされて、どうやら今日は浮いても3、4メートルだということを知ります。(当然だけど)山からいきなり飛ぶようなことは無いようです。

最初は低いところから飛んで、出来るようになったら飛距離を伸ばして、そして最終的に山から飛ぶのを目指す。
これが段階のようでした。

そして今日はもちろん山からは飛べないので、練習機を使って、先輩にサポートをしてもらって体験するようでした。

そして詳しい操縦方法とかは置いておいて・・・・
実際に私が飛ぶ番になったのです・・・・。

(音が出ますご注意ください)

?!?!?!?!?!

なにこれ、
わたし、

飛んでる・・・・・・・・!!!!!!

一瞬の出来事でした。
一瞬の感覚でした。

それでもわたしは確かに空に浮く感覚を味わったのです。

私は空を飛ぶ感覚を知っていました。夢で何度も何度も空を飛んだからです。
けれども夢から覚めるたびに夢だったのだとため息をつく日々。

でも無理なんだと諦めていました。仕方ないと諦めていました。

けれどもその時私は、確かに空を飛んだのです。

つづく。

※映像の方は私ではないです。

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