感動傑作!切ない制作ノベルフリーゲーム「TRUE REMEMBRANCE」降り積もる優しい物語
出典:http://true-re.sakura.ne.jp/
言わずと知れたフリーゲームの傑作ゲーム、「TRUE REMEMBRANCE」。公開はなんと2006年。にもかかわらず、名作フリーゲームを紹介するサイト、「夢現」でもまだ上位に表示されている、客観的に見ても間違いのない神作品です。
「送電塔のミメイ」と同じ作者さんの作品です。
目次です
あらすじ ~忘れたいほどつらい記憶は、ありますか?~
忘れたくないほど大切な思い出もあれば、つらくて仕方なくて、出来れば忘れてしまいたい記憶もありますよね。
そんな忘れたいほど悲しくつらい記憶「錆色の記憶」を忘れさせてくれるとある街。その街で、記憶を忘れさせる封士という仕事をしている、主人公「黒目」。
黒目のもとにやってきた、1人の少女「ラ」。よほどつらい「錆色の記憶」を抱えているのか、たえず涙をこぼす少女でした。黒目は、ラの「錆色の記憶」を消すため、ラの心と向き合っていくことになります。
この出会いが、黒目の、どこか諦めたような人生を少しずつ動かしていきます。
穏やかで優しく温かく物語が展開していきながら、そのエンディングは、驚愕のひとことです。
見終わったあとの、なんともいえないかなしさと、切なさと、そして木漏れ日のようなあたたかさ。プレイしてから何年も経ちますが、何かの拍子にふと、思い出してはもう一度読みたくなる。そんな物語です。
むしろ思い出し過ぎてつらいです。神な物語は、心に残ることが条件ですが、あまりに忘れられないのも、取り残されたままで苦しい。別に悪いって言ってるわけじゃないのですむしろそれがいい。Mか。
優しい音楽と、やわらかい絵に惹きこまれる
BGMは、フリー素材が多いのですが、フリーといってもあなどってはいけません。このゲームのためにつくられたかと思うほど、物語を引き立てるオルゴールのBGMになっています。小さくても、はねて音を紡ぐオルゴール。まさしくオルゴールのようななんだか、見ていて懐かしくてほっとする物語。
そしてなんといっても絵が素敵なんです。美麗というような類のものではないのですが、物語を読み進めていくと、不思議とこの絵のとりこになってしまいます。
この絵も好きだからこそ、わたしはけっこう有料版は残念なんです。
スポンサーリンク
[ad#ad]
3DS版にもなっています
ニンテンドー3DSのダウンロード版としても、発売されています。注目度がわかっていただけるかと思います。
でも!!!です。絵が変わっているんです。いえいえ決して絵が悪いと言っているわけじゃないんです。素敵です。とてもきれいで、物語の雰囲気を壊さない優しい絵です。
でも、私の中でのこの物語の絵は、製作者の里見しばさんの絵なんです。
ストーリーが同じでも、絵が違ったら違う物語になってしまうじゃないですか!!!
原作漫画がアニメ化されて、あてられている声が想像と全然違ったらがっくりな、そのレベルとは比べ物にならないくらい残念です。
わかってくださいこの気持ち!!!絵のうまい下手や美麗とかじゃないんです!!
ああああああああああ
忘れられない場面
私の考え方を変えたと言っても過言ではない、とある場面があります。いわゆる認知症のおばあさんが出てくる場面です。私の祖祖母も認知症になって、私の名前も、存在も、おばあちゃんの中にはなかったことになってしまいました。
幼いながらにそれがとても悲しくて、つらかった記憶がありました。
祖祖母が亡くなって、何年か経ったころにこの物語に出会い、認知症のおばあちゃんが出てくる場面を見ました。その時に「黒目」が語った、認知症に対する答えが、私は忘れられません。
それ以来私は、認知症に対して悪いイメージがなくなりました。時と共に忘れていくことは、悲しいことでもなんでもなかったんだなって。
あなたがいま、忘れられていくことを悲しいと思うのならば。ぜひとも一読して頂きたいと思います。
やはりここでいくら語ったって
もうどうしようもないんです。伝わらなんです。好きすぎてもうどうしたらいいかわかりません。
本物に対して言葉を紡ぐなんて、わたしには能力が足りな過ぎる。
とにかく好きです。
あああああああああ
どうしたらいいんだああああああああ
とにかく、一度プレイしていただけたら、このどうしようもないきもち、わかっていただけると思います。
スポンサーリンク
[ad#ad]
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。